特定非営利活動法人

仙台敬老奉仕会


第12回研修会(シンポジウム形式)

2010年3月19日 午後5時より開始 仙台市福祉プラザ

第1席 白東苑 斉藤信子

第2席 パルシア 野辺地弘恵

第3席 敬老奉仕会 伊藤尚子

司会 吉永 馨

第1席 白東苑 斉藤信子

白東苑の歴史、立地、現状、特にボランティアの現状をスライドで説明しました。
今後の課題としては見守り、または寄り添い型のボランティアを強化するととの述べました。 スライドを示します。


第2席 パルシア 野辺地弘恵

特養パルシアの説明とボランティアの現状、及び将来の計画を述べました。
そのレジュメを下に記しました。

ボランティアの受け入れの現状と課題について

特別養護老人ホーム パルシア 事務長 野辺地弘恵

1.施設紹介
・事業内容について
・ケアの特徴について

2.パルシアのボランティア活動
 ・ボランティアの目的・期待

① 社会貢献
② 福祉施設・サービスの理解
③ 人との出会い・傾聴
④ 教育・学習(体験学習)の場
⑤ 社会復帰
⑥ 技術習得・資格取得

3.ボランティアコーディネーターの役割
①ボランティア・施設・利用者3者のニーズを明確にしマッチングする。
②活動開始時における施設とボランティアの意思と内容の確認・ボランティアカードの作成
③活動前のオリエンテーション
④活動の振り返り

4.課題として
・施設職員の対応から考えること

5.まとめ
ボランティアからのアドバイス
1自分の活動する施設の理念を理解することが大切です。
2無理をせずマイペースで・個人よりはグループで活動したほうが活動の継続が可能です。
3身体的苦痛・社会的な苦痛・心理的な苦痛を抱えている方々を対象としていることを忘れずに。
4初めから・・・・は無理。自然に時間をかけてご利用者との信頼関係が築ければよいのでは。
5偏った見方はせず常に広い視野でお話を聞く。認知症の方も多いですので真実は何かを見極めることも大切です。(お話を鵜呑みにして施設のケアに懐疑的になってはいけません。疑問があれば直接職員に聞いたほうが良いです。)

パルシア ボランティア活動表

 
  第1週 第2週 第3週 第4週
・立正佼成会議
10:~1:00衣類補修等
・ラベンダー様
10:~12:00歌の会交流
・ラベンダー様
10:~12:00歌の会交流
・ラベンダー様
10:~12:00歌の会交流
・風のハーモニー様
14:00~15:00(隔月)
ハーモニカ演奏
・すみれの会様
10:00~12:00訪室・清掃・レクリエーション
・ラベンダー様
10:~12:00歌の会交流
・有賀先生
14:~15:00生け花教室
・氏家様
14:~15:00祈りの会手伝い・傾聴
・野の百合会様
10:~12:00(年2回8・2月
ティーパーティー開催
・すみれの会民謡グループ様10:~12:00
民謡教室
・GCM様10:~12:00
レクリエーション・制作活動など
きいてけさいん様14:~15:00語り部の会
・大川様14:-15:30
壁画制作活動
・にこにこ様10:-12:00
衣類補修等
・大川様14:-15:30
壁画制作活動
・大川様14:-15:30
壁画制作活動
・高橋先生手芸クラブ
10:-12:00手芸製作
・大川様14:-15:30
壁画制作活動
・てにおはぼっこり様
14:-16:00喫茶店「うさぎ茶屋」開催
・末永様
9:-17:00
ケアワーカーの補助
・上記のボランティアの皆様は季節の行事・イベントなどにも積極的にご協力して下さいます。
随時:ボランティア友の会様:清拭:タオル・ひざ掛け等自宅にて作成し施設へ
燕沢小学校(パルシア協力隊)の皆様:窓ふき・清掃等放課後随時に活動
各種関係学校の皆様:イベント・行事のお手伝い

第3席 仙台敬老奉仕会 伊藤尚子

市民側、奉仕側の立場で特養ボランティアについて述べました。ボランティアが誤りやすい点に注意点を挙げています。 以下にレジュメを示します。

特養ボランティアの現場から

「見守り・傾聴ボランティア」の実際

Ⅰボランティアの役割と責任
1施設との関係・・・施設のル-ルを守る,施設内の状況を知る
2職員との関係・・・職員の仕事を理解する,利用者に関する必要な情報とアドバイスをいただく,報告・連絡・相談をする
3利用者との関係・・・尊厳を保持し見守り・傾聴する
4守秘義務・・・個人情報(プライバシーの保護),施設で知り得た事
5ボランティアの状態・・・身心良好な健康状態で臨む

Ⅱボランティアを実践して気ずいたこと・学んだこと
1見守り・傾聴について・・・利用者を理解・人間対人間の関係・こだわりと習慣を尊重する
<してはいけない事>・・・忠告・説得・解決・批判・反論
2ボランティアの姿勢と作法・・・doing(する)からbeing(いる)
温かい雰囲気・保護的・プライドを傷つけない
優しいまなざし・手を握る(温かい手)・情緒的サポートをする
3利用者の安全を守る
①感染に注意・・・手洗い,うがい,マスク使用(呼吸器系,消化器系,皮膚感染)
②言葉や態度に注意・・・感情的,心理的にいやな思いをさせない
③転倒等に注意・・・つまずかない・滑らない・転ばない

見守りを必要とする利用者・・・「要介護状態」

「身体上又は精神上障害があるために入浴,排泄,食事などの日常生活における基本的な動作の全部又は一部について厚生労働省で定める期間にわたり継続して常時介護を要すると見込まれる状態」・・・介護保険法による

利用者の状態

「視力・聴力の衰え,歩行,食事,排泄,入浴,衣服の着脱など自力で日常生活を行うことが困難。高血圧,動脈硬化症,心臓病,精神病などの慢性的な疾患を有し,薬の服用,食事療法などの医療的管理を受けている高齢者」


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