第14回研修会
平成22年7月23日 午後5時から 於仙台福祉プラザ
シンポジューム「特養ボランティアを推進する」
以下に要約を記します
司会(吉永 馨)
① 特別養護老人ホームには現在かなりのボランティアがいる。
ボランティアも施設も熱心に推進している。
② しかし、欧米に比べるとまだ遠く及ばない。
彼らは毎日10~20人のボランティアが働いている。述べにすると1年に数千人
③ しかも、利用者の部屋に入って直接奉仕している。まるで非常勤職員のようである。
日本のボランティアは慰問に行く、またはイベントに参加する形が大部分。
これに新たに欧米型の見守り、寄り添い方式を取り入れ、彼らに追い付きたい。
どうすれば追い付けるか、みんなで考えるのがこのシンポのテーマである。
第1席 早川 敏(仙台市社会福祉協議会ボランティアセンター)
仙台市ボランティアセンター登録状況(平成21年度)
① 個人 363名
② 団体 317(16,334名)
平成22年度仙台市ボランティアセンター重点項目
① 地区社協と地域で活動している団体とのネットワークつくり
② 小中高生や大学生の地域福祉活動への参加促進
③ 地域福祉推進のための企業との事業連携
④ ボランティア活動者や団体の育成及び支援
⑤ ボランティア活動のコーディネートの充実
⑥ ボランティアやNPOの中間支援組織団体との連携
⑦ 災害ボランティアセンターの体制整備
仙台市老人施設協議会と敬老奉仕会のボランティア育成は大切と考えます。
施設側の体制の整備も必要。我々もその方向で必要に応じて協力を行います。
第2席 鈴木和美(仙台敬老奉仕会)
吉永会長とともに敬老奉仕会を平成18年からスタート。会長の理念と情熱に感銘を受け、共に立ち上がった。
要介護老人に対するボランティアが欧米では充実し、日本とは大差がある。彼らに追い付きたい。
ボランティア活動を支援する市民運動を興したい。アメリカでは個人が年間平均10万の寄付をしている。
高齢化を嘆くのではなく、市民が支え合い、共に楽しむ社会を作ろう。
当会の歩みは遅いが、研修を繰り返して、かなりの進展がみられた。
今後に一層の発展を期待し、一段の努力を傾けたい。市民のご理解とご支援をお願いしたい。
第3席 千葉万里子(特養国見苑)
当苑の昨年度のボランティア総数は174名だった。
ボランティアの仕事はお花、音楽、動物の世話、洗濯、リネン交換、話し相手、踊り、お掃除など
半数は学生である。その他は地域のサークルの人が多い。
ボランティアは不定期が多く、継続性が乏しい。数回で辞めてしまうケースも多い。
毎週の定期的、継続的奉仕が欲しい。町内会その他に呼び掛けてボランティアの増強を図っている。
敬老奉仕会の協力も得たい。
討論(フロアからの発言)
① 東北大学病院でボランティアをして、今は傾聴の会で研修と活動をしている。人の心を理解する事が第一である。特養ボランティアも同様であろう。
② 今日の研修会は意義が深い。しかし一般市民は開催を知らない。
もっと市の広報などを通して市民に周知を図るべきである。
③ カナダのオタワで数カ月ボランティアをしてきた。向こうの充実ぶりを機会を見て報告したい。
その他多数の質疑応答があった。