特定非営利活動法人

仙台敬老奉仕会


第16回研修会

平成22年11月26日 午後5時から 於仙台福祉プラザ

テーマ:アメリカとカナダの介護ボランティアの実情

講演1:高橋紗桐子(薬剤師)オタワにおける介護ボランティアの体験

講演2:本多正久(医師、病院長)私のボランティア論

高橋紗桐子さんの講演の概要

1. 45%のカナダ人はボランティアをしている。平均年間76時間をそれに費やしていうる。

2. Bruyere病院関連に4つの介護施設があり、ベッド総数は753である。
そこにおよそ1000人のボランティアが奉仕している。コージネーターは3人。

3. 研修に参加したのち、実務に就く。内容は個人の能力に合わせてさまざまである。

4. ボランティアは最低1週間に1回は実務に就く。毎週2~3回の人もいる。私も週2~3回の奉仕をした。カナダではFriendly Visitingと言われる形で奉仕した。

5. 患者のニーズに応えることが最も重要である。言語によるコミニュケーションが成立しなくても、体でコミュニケーションを取ることができる。自分ができないことはしない。

6. 日本でもボランティアを当たり前とする風潮を作りたい。

本多正久先生の講演要旨

1. 私もボーイスカウト、ロータリークラブ、外傷学会インストラクターなどをしている。

2. 沈黙の共有
施設では必要な介護は職員が担当する。しかし職員はそれ以上の世話ができない。
利用者は1日の大半は話し相手がいない。そこでボランティアがいることが望ましい。たとえ会話がなくても、沈黙の共有ができる。

3. グリーンフィールド市は角田市の姉妹都市である。そこでは沈黙の共有が行われていた。

4. 困難の中にいる人に手を差し伸べるのはヨーロッパ伝来の市民意識であるが、日本にも取り入れたい。


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