特定非営利活動法人

仙台敬老奉仕会


第17回研修会

平成23年1月21日 午後5時から 於仙台福祉プラザ

テーマ:介護ボランティアの現場から(シンポジウム)

シンポジスト

  • 岡本仁子(リーフ鶴ヶ谷)
  • 小林テイ子(自生苑)
  • 井上昭吾(せんだんの杜)
  • 本田 明(フォークソング)

司会:吉永 馨(仙台敬老奉仕会)

各シンポジストの発言の要旨

1. 岡本仁子

①ボランティアが3人に増え、このことによって、記録をする場所について、職員から不満が出たことがあった。
しかし話し合ってすぐ解決した。小さな問題であっても早期にそれを出し合って話し合えばクリアでき、相互の信頼関係が深まる。不満を放置せずに解決することが大切だと改めて思った。

②ボランティアを続けているうちに自分の考えかたが変わった。
当初は職員のアシスタントでよいと思っていたが、それだけではなく、ボランティアには職員と異なる立場があり、それに応じたやり方があることが分かった。

③ボランティアをしてから利用者さんが心を開いてきた例を3~4例説明した。

④経験を通して感じるのは相手を尊敬する気持ち、具体的にはアイコンタクト、名前で呼ぶこと、敬語が使えることなどが重要だと思う。

⑤私はまだ未熟である。自生苑の小林さんのように、もっと感受性を鋭敏にする努力を続けていきたい。

2. 小林テイ子

①私は、4人の仲間と傾聴ボランティアをしています。奉仕の時間は午前10時から午後3時まで(昼食を挟んで4時間の訪問時間を取るようになり、こちらの気持ちに余裕ができたと感じています。毎週水曜日のほか、苑のイベントにも参加しています)。

今回は、施設に入所している方々はどんな思いで日々を過ごしているか、日ごろ感じているごく一部をお話しします。

* 施設に入所したばかりの方は、どんなに良い施設でも、家族と共に居たい、家にいたいと思っているようです。家族を待っても来ないことを理解すると、1ヶ月くらいすると諦めていくようです。それでも待っている気持を思うと、やむを得ないことですが、人間としてこれでいいのかと心が痛みます。

* 認知症と言われていても、家に残した家族(夫)を案じて、家に帰って世話をしなければならないと、焦りと怒りを顕にする人も居ます。

* 認知症と言われても、時々普通の時があります。そんな時、こうして居ていいかと言うことがあります。そんな時は、元気な時いっぱい働いたのだから今はお休みを貰っていると言うと、大きな口を開けて笑います。

出会いは数限りなくありますが、どんな時も訪問している方は、相手が主人であることを銘記しなければなりません。自分の対処のしかたによってはこちらが話をリードしてしまいます。そこは一番気を付けなければならないと思っています。

②目を見て話すこと(アイコンタクト)。目が語っていることはが大切です。

③一人に対しては20分程度が限度。その後はだらだらになり、傾聴にはならない。

④訪問するときは、静かに心を整えて行かないと集中できない。

⑤聴くこと、心を集中して聴こうとするときは、解らないことは解らないと正直であること。

⑥どんな状態にある人でも、こちらをよく見ていることを念頭に置くこと。

⑦ボランティアは、奉仕をしていると錯覚しがちだが、実は傾聴の相手から学んでいると感じます。自分も老いていく。老いていく自分の生き方を学ぶことが多いと思います。

3. 井上昭吾 せんだんの杜、せんだんの館など、3か所で傾聴ボランティアをしてます。要約なし。

4. 本田 明 仙台傾聴の会(会員数150人)の会員で、北ブロックのブロック長をしています。要約なし。

このあと、活発な質疑応答があり、盛会だった。内容は省略


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