特定非営利活動法人

仙台敬老奉仕会


第24回研修会

平成24年5月11日 於仙台福祉プラザ

講演1:特養をめぐる現状を問題点について(要約)

ピタウ大司教の講話

ビデオに録画したピタウ大司教の講話を聴いた。

大司教は元上智大学学長で、その後ローマンのバチカンに帰り、法王の片腕となってお働きになった方です。
定年後は生まれ故郷のイタリアに残らず、日本に帰ってこられました。それほど日本を愛しておられるのです。
大司教は、ビデオで人と人との愛と助け合いを協調されました。
私たちは介護を要する高齢者のサポートをしようとしていますが、それを励ます内容になっていました。

吉永 馨の講演

要約

日本人の平均寿命は男79歳、女86歳ですが、健康寿命はそれより短く、男77歳、女82歳です。この差、男2年、女4年は体力が低下し、誰かの世話にならなければ生きられません。

そういうことで、現在の日本には、介護を必要とする人が540万人ほどいます。しかも、団塊の世代が高齢化の仲間入りをし、今後は要介護者が激増します。

この介護にかかる費用は介護保険でカバーしますが、保険財政は窮乏していて、給付は十分ではありません。現在もそうですが、今後は、要介護者の増加によって破綻に瀕します。国も大赤字ですから、消費税を上げても、破たんを先送りするくらいで、本格的な改善は期待できません。

そこでどうするか。諸外国の例に倣って、市民が立ち上がって無償のボランティアを行い、介護力を維持し、また、善意の寄付をして施設を支えることが必要です。

現状では、市民は善意を持っていながそれをどう実行するかが分かりません。ボランティアをしようとしても、どこで何ができるか分からないのです。介護施設の方も、市民を受け入れて介護力に取り込む方法方が分かりません。素人は施設内に入ってはいけないと考えています。

現状を打破しないと、介護制度は崩壊します。
それを防ぐことは実は単純です。学べばいいのです。欧米にその前例がありますから、それを学び、取り入れればいいのです。みんなでこの敬老奉仕会の研修会で学び、これを達成しようではありませんか。


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