特定非営利活動法人

仙台敬老奉仕会


第26回研修会

平成24年09月28日

講師:仙台市市会議員 安孫子雅浩氏

演題:仙台市の介護福祉政策

要約:介護福祉政策全体にわたる広範な話なので、当会に関係の深い介護政策に絞って要約を如何に記します。

仙台市の1号介護保険対象者 211,749名

そのうち要介護と認定された者 36,247名(17%)

介護保険給付額
居宅サービス 286億円
施設サービス 183億円
その他     54億円
計      523億円

それでもまだ足りず、サービスが追い付かない部分がある。

そこで3年計画で次のような施設の増設を計画している
特別養護老人ホーム 600人分
老健施設      360人分
グループハウス   360人分

ボランティアの必要性

国や市の制度のほかに、市民のパワーを介護事業に加えることは必要である。仙台敬老奉仕会の活動に感謝し、今後の発展を期待する。

皆さんの参考のために、介護制度、介護ボランティアについて日本と米国の違いを吉永が説明しました。

介護制度、ボランティア制度 日米の違い
日本 アメリカ
施設
  • 特養(介護保険)
  • 老健(介護保険)
  • 療養病棟(医療保険)
ナーシングホーム
介護も医療も行う。特別な場合でなければ病院には行かない。
しかし、医師は常勤ではない。
開業医などが必要に応じて施設に来る。いわゆるオープンシステム。
看取りもする。ホスピス室を有するところも多い。
保険 皆保険制度
介護保険か医療保険で対応。両方用いる場合もある。
高齢者保険があるが、給付は極めて少ない。また給付期間の数か月どまり。民間の保険はある。貧困者救済制度はある。
ボランティア コーラスグループその他の慰問団が時々施設を訪問する。
節句、七夕、クリスマスなど、施設の行事に市民が参加する。
花活け、壁飾り、施設内外の清掃、洗濯物の整理。
年寄りに直接奉仕するのは傾聴くらい、一般には直接奉仕は禁止されている。
ボランティアは入所者に直接奉仕するのが原則。
毎週必ず1回か2回。総数数百人。毎日10~30人が来る。年中無休。
グループ活動(歌、体操、映画鑑賞、散歩、太極拳、その他)と個別活動(主として1:1の奉仕、話し相手、遊び相手、散歩相手など)
慰問型は少ない。あってもボランティアとは扱わない。
監視制度 保健所その他の査察がある 国や州の査察制度、評価制度あり。一般に抜き打ち査察
施設のランク付けを行い、全国に公表される。
オンブズマンの査察もある。
苦情があればオンブズマンに随時訴えることができる。

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