特定非営利活動法人

仙台敬老奉仕会


第59回研修会 講演要旨

日 時 : 平成30年03月23日(金)午後3時から
会 場 : 仙台福祉プラザ 第1研修室
講 師 : 大木トオル氏(国際セラピードッグ協会会長)
演 題 : セラピードッグについて

要旨

大木トオル氏は東京生まれ、子供の時は〔どもり]で〔お茶の水]と言うことが出来なかったという。そのため、小学校では馬鹿にされ、いじめられたという。
そのころ、家の犬は彼にいつも優しかった。大木氏は犬に救われた。大木氏は歌が好きで歌うときはどもらない。大木氏は犬と歌でどもりを克服したという。
大木氏の講演の口調はなめらかで、どもりの片鱗もない。大木氏は若いうちに渡米し、ブルース歌手としてデビューし、Mr.Yellow Bluesとして認められた。今も日米を行き来しつつ活躍している。
1976年当時、日本では捨て犬や捨て猫が年間60万頭も殺処分を受けていることを知り、これを助けようと運動を開始した。
また、アメリカではセラピードッグの育成が行われ、身体障害者や老人などの治療に役立てている。大木氏は殺処分寸前の犬を貰い受け、これを訓練してセラピードッグに育てるようになった。
そして育てた犬、名前をチロルと名付けた犬が治療効果を上げ、有名になった。大木氏の動物愛護事業も発展し、今国際セラピードッグ協会として国際的に運動を拡げている。
大木氏は国にも働きかけ、動物愛護の法律を制定させている。大木氏の努力によって殺処分を受ける犬や猫は年間10万頭まで減ったが、目標の0までは到達していない。
これは日本の恥であるから、この運動は続けなければならない。
大木氏は講演で、セラピードッグの効用をスライドで示された。
介護度5で、全く口も聞けなかった認知症老人が、セラピードッグに触れているうちにドッグの名、チロルを覚え、次第に家族の名前まで思い出すようになった。また、介護をうけながらではあるが歩けるまで改善した。
そのほか、沢山の事例をお示しになった。これを聞いて聴衆はみんな感動した。

会場風景

このページのトップへ   トップページへ

inserted by FC2 system