特定非営利活動法人

仙台敬老奉仕会


第43回研修会

日 時 : 平成27年07月10日
会 場 : 仙台福祉プラザ
テーマ : 寄り添い介護の現状と展望
形 式 : シンポジウム
司 会 : 鈴木和美(当会理事)
発言者 : 岡本仁子、齋藤はる子、京谷伸一(寄り添いボランティアの実践者)

司会者とシンポジスト 会場風景

【発言要旨】
司会者が設問し、シンポジストが答える形式で進んだ。フロアからの質疑や発言も活発だった。要旨を下に示す。

  • 1.寄り添いボランティアを始めたきっかけは何でしたか?
    • 3人とも以前から社会奉仕の気持ちがあり、2~3のボランティアの経験があった。
    • そこに敬老奉仕会からお誘いがあり、あるいは会のホームぺージを見て寄り添いボランティアを始めた。
    • 最初は不安があったが、直ぐに慣れて生き甲斐になった。
  • 2.ボランティアを始めてよかったことはどんなことですか。
    • 3人とも似ている答えだった。寄り添ったお年寄りに喜ばれ、帰るとき、また来てねといわれること。
    • 初め馴染めなかった人が回を重ねるうちに心を開いてくれること。
    • 陰鬱な人が笑顔を見せるようになることなど。
  • 3.ボランティアをして悩んだことがあるでしょう。どんな事に悩みましたか。
    • 相手に嫌われ、時に叩かれたこともあった。
    • 施設の介護士がボランティアに意地悪をした。
    • 入所者が困っているとき、職員に伝えても応じてもらいなかった、などなど・・・。
  • 4.その悩みをどうして解決しましたか。
    • 年寄りが認知障害からボランティアを嫌っても、それを理解すれば困らない。
    • 何度か尋ねているうちに親しくなる例もある。
    • 介護士の意地悪や問題はボランティア活動後の記録に書き、施設の責任者に見てもらう。
    • または責任者に直接訴える。大抵はそれで解決した。
  • 5.これからどうしたいと思いますか。
    • 寄り添いを実践してみると、相手に喜ばれ、世のために役に立ったと言う満足感がある。
    • 皆さんもこれに参加してそれを味わってもらいたい。
    • 高齢化はますます深刻化する。外国のように、もっと沢山のボランティアがこれに参加してもらいたい。
    • 外国に負けないレベルにしたい。

シンポジウムを聞く会衆は真剣に耳を傾け、時々シンポジストの言葉に拍手が沸き起こった。
質疑も活発だった。ボランティアに参加したいと言う人も現れた。
寄り添いボランティアを新たに受け入れたいという特養もあった。
(文責吉永)

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