特定非営利活動法人

仙台敬老奉仕会


第75回研修会 講演要旨

日 時 : 令和3年5月29日(土)午後3時から
会 場 : 仙台市福祉プラザ2階ホール
議 題 : 超高齢社会と地域共生
講 師 : 吉永 馨(仙台敬老奉仕会理事長)
司 会 : 鈴木和美(当会理事)

講演内容:

 日本の高齢化率は25%で世界一高い。それが今後、団塊の世代が後期高齢者に加わるため、更に悪化することは確実である。 今でさえ介護施設は人手不足に悩まされている。今後は制度が崩壊するのではないかと危惧されている。
 國は従来、外国人の雇用、ロボットの活用、離職者の復帰を中心に対策を立てていたが、成功していないし、今後も見通しは明るくない。そこで2,017年から、地域共生社会を対策の柱とした。これは地域の住民が地域の問題を担うという考えで、要は市民がボランティアをして支え合う制度である、これは欧米のやり方を日本にも取り入れようということで、当敬老奉仕会の理念と同じである。國は日本中にモデル地区を55ヶ所指定し、試行に入ったが、4年後の今日、まだ成功を見ていない。
政府の理念が理解されていないためと思われる。アメリカやカナダでは、市民ボランティアが介護を支えている
 当会は発足以来15年にわたってこの理念の実現を狙ってきたが、理解はごく一部に拡がったに過ぎない。今回、國の方針が出た事もあり、早急に介護ボランティア制度を確立しなければならない。
以上の講演に対して、富谷市や角田市の参加者から賛同の発言があり、仙台市の市会議員からも同感の声が上がった。市会議員は市会で取上げ、仙台市で理念の実現を進めたいと発言した。
 コロナ禍の中の集会であったため、参加者は30数名にすぎなかったが、内容の濃い研修会になった。今後の発展の原点になると期待される。

 ■ 当日使用されたパワーポイント


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